201607|アドリブ月誌

TOYO LIVING
タイトル
2016年7月(1)
2016年7月(2)

札幌は魚介が美味しいイメージがありますが、
さてどうでしょう?

6月に解禁になったばかりの
北海シマエビ。

2016年7月(3)

お腹がいっぱいなので
ウニ丼ではなく、うに茶碗。

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今年も札幌へ行って来ました                    16/7/15

 こんにちは、阿部秀之です。ジメジメした梅雨から逃れるために、1年ぶりに札幌を訪ねました。
札幌も日中は気温が上がりますが、湿度は低くてさっぱりしています。もちろん美味しい魚介をいただきました。札幌へ行くと魚介が特別に美味しい気がしますが、さてどうでしょう?
旅気分が美味しいと思わせてくれるのでしょうか。実際には、たいしたことがない場合も多いのです。札幌で魚介を扱う店には、いつ行ってもウニ丼とイクラ丼があります。しかし、北海道だからと言って1年を通してウニとイクラが水揚げされているわけではありません。

 ウニの産地として有名なのは礼文島で、ウニの王様といえるエゾバフンウニが獲れるのは、6月〜8月のわずか3ヶ月間。猟期が長いキタムラサキウニでも、3月〜9月の7ヶ月間です。それ以外のときは、札幌で食べるウニも冷凍品になります。イクラが獲れる期間は、秋鮭の獲れる9月〜11月の2ヶ月間ちょっとです。6月に友人が函館に行き「函館のイクラは格別に上手いねぇ!」と言うので、返答に困ってしまいました。

 冷凍品がダメだと言っているわけではありません。日本の冷凍技術は素晴らしいです。しかし、札幌まで行って「やっぱり鮮度が違うよねぇー」と言って冷凍品を食べるのも残念だと思います。冷凍品なら、世界中どこで食べても同じ味です。ちなみに、イクラは獲れ初めの9月は味が薄く、10月頃になると旨さがピークに達します。しかし、11月になると味は濃いのですが、皮が硬くなり口の中に残るようになります。冷凍品でも10月に製造したものは、もっと美味しいのです。

 冷凍品だらけの札幌。こうなってしまった背景には、旬を考えない観光客にも責任があります。お店にしてみれば1年中ウニだ、イクラだと言われ、シーズンではないからありませんと言うのも申し訳ないでしょうし、提供できなければ商売になりません。それで、冷凍品も扱うようになったのでしょう。

 それでも中には、冷凍品は一切使わない、旬のものだけを提供する店もあります。大通西15丁目の「またつ」です。予約に応じて仕入れをするので、完全予約制です。電話をして食べたいものをお願いしておきます。今回も、礼文島から届いたばかりの塩水ウニ、活きている北海シマエビ、噴火湾の毛ガニなどをいただきました。でも、時化(しけ)にあうと希望のものが入荷しないということもあります。ちょっとチャレンジャーな要素がまたワクワクします。札幌でも大人気のお店です。「札幌に行くことが決まったら、飛行機やホテルの手配をするよりも先に「またつ」の予約をしたほうが良い。」と、仲間内では言っています。札幌へ行って、本当に美味しいものを食べたかったら、ぜひ一度行ってみることをおススメします。では、また来月!

  ●魚彩酒家 またつ
   札幌市中央区大通西15丁目ニューライフ大通弐番館1階
   TEL 011-616-0077
   営業時間 17:30より (ラストオーダー21:00)
   定休日 日曜・祝日 (祝日は不定休)