タイトル

梅雨と猛暑を逃れて帯広に行ってきました!

24/7/16

「星野道夫 悠久の時を旅する」のポスター

北海道立帯広美術館で開催されていた「星野道夫 悠久の時を旅する」のポスター。
ホッキョクグマの有名な写真が使われていました。

北海道ホテルの木彫りの熊

北海道ホテルのロビーで出迎えてくれる木彫りの熊は、鮭をくわえていません。
このポーズ、どこかで見たことがありますよね。

カメラマンリターンズEX ライカFANBOOK

モーターマガジン社から『カメラマン リターンズEX
ライカFANBOOK』が7月23日に発売されます。
ぜひ、お手に取ってご覧ください。




こんにちは、阿部秀之です。

梅雨の末期は豪雨になるのが常とはいえ、九州から関東まであちこちで強い雨が降っているようです。特に九州と山口がひどいようですね。もう数日で梅雨明けだと予想されているので、大きな被害がないことを願っています。ただ、梅雨明けしても地盤が緩んでいる地域もありますから、土砂崩れなどに注意したいです。

さて、私はといえば毎年のことですが、東京の暑さとゲリラ豪雨を嫌って6月後半に北海道へ行ってきました。新千歳空港到着後にレンタカーで帯広。帯広に5日間滞在して、その後は札幌というコースでした。帯広は北海道らしい雄大な台地が好きで毎年行っています。そして今年は行きたい理由がもうひとつありました。北海道立帯広美術館で開催されていた「星野道夫 悠久の時を旅する」を見たかったのです。
※写真展は6月30日に終了しています。

この写真展は2012年に六本木富士フィルムスクエアで見ていました。しかしその後、2022年に星野さんのアラスカの自宅地下室で富士のパノラマカメラG617が見つかりました。なんと撮影途中のリバーサルフィルムが入ったままだったのです。

撮られてから25年間も経ったフィルムを現像することになりました。私は写真学生時代に感光材料学を専攻していました。フィルムに露光されてから現像されるまでの目に見えない画像を潜像といいます。潜像は不安定で消えてしまおうとする性質があります。その状態が25年間も続いていたのですから、どうなっているのか興味がありました。

フィルムの現像をしたのは定評のあるクリエイトです。さすがに退色していて大きく展示できるほどではなかったようです。密着といって、フィルムと同サイズのコンタクトプリントが展示されていました。それでもしっかりホッキョクグマが写っているのがわかりました。このエピソードはNHKテレビでも放送されたそうです。

帯広での定宿は北海道ホテルです。自ら北海道と名乗るぐらいですから、北海道を代表するに相応しい歴史のあるホテルです。格式が高いばかりでなく、ホスピタリティに溢れています。ロビーや客室、レストランなど、どこも素晴らしいです。

調度品もいいですね。北海道というと古くから鮭をくわえた木彫りの熊が有名でした。でも、北海道ホテルのロビーで出迎えてくれる木彫りの熊は、ひと味ちがいます。有名な絵画をモチーフにしたポーズをしています。たとえばロダンの考える人にインスピレーションを得た考える熊とか。とてもよく考えられていて感心してしまいます。この面白さは見てもらうのが一番です。ぜひ帯広を訪ねてみてください。

さて、最後に宣伝をひとつさせてください。長年付き合いのあるモーターマガジン社から『カメラマン リターンズEX ライカFANBOOK』が7月23日に発売になります。

2024年はカメラ界に衝撃を与えたM型ライカの始祖である「ライカM3」の誕生から70周年を迎える年です。そんな記念すべき節目に改めて「ライカのカメラとはいったいどんなカメラなのか?どんな描写をするのか?どんな魅力があるのか?」を深掘りした一冊です。

私も2ページですが寄稿しています。
防湿庫のススメ 阿部秀之 「大切な機材をカビから守る」

先月のアドリブ月誌で防湿庫の記事を書いてほしいという依頼がありました、と書いたのはこの本のことでした。ライカに前々から興味がある方も、知らない方もぜひお手に取ってご覧ください。

来月は8月。夏本番。おっと梅雨明けしてもカメラ機材はカビに狙われていますよ。ご用心ください。
それでは!

※ 本ブログの画像転載、文章の転載を固くお断りいたします。

【東洋リビング追記】
『カメラマン リターンズEX ライカFANBOOK』には弊社も広告掲載しておりますので、ぜひご覧ください。