3連休はツァイスレンズで大阪に行ってきました!
24/9/17
自分で見ても楽しそうに話していますね。
セミナーでは何を着ようかいつも迷うのですが
9月といえども暑いので夏っぽい柄です。
撮影:ケンコー・トキナー 田原栄一さん
魚はんのお刺身。
この日は甘海老、剣先イカ、奥にマグロもあります。
本わさびの太いのが添えられています。
北海道産の生牡蠣。特大です。
産地は厚岸の隣町だと聞いたのですが
失念してしまいました。残念。
こんにちは、阿部秀之です。
3連休はいかがお過ごしでしたか。私はツァイスレンズのセミナーで大阪に行ってきました。今はバリバリのニコンユーザーですが、ニコンの前はコンタックス、ミノルタのユーザーでした。京セラがコンタックス事業を終了したのが2005年。それから19年もツァイスレンズには接していなかったのですが、昨年末に「新しいツァイスレンズを使ってみませんか。」と声を掛けていただいたのが縁で、今は大いに気に入っています。今年のCP+も講演をさせていただきました。
セミナーのタイトルは『今だから使いたいツァイス再び』。使っているのは、ソニーのフルサイズミラーレスカメラシリーズ(Eマウント)のために開発された新しいツァイスレンズ「Batis(バティス)シリーズ」です。ソニーのαボディもあるのですがニコンでも使いたいと焦点工房のマウントアダプターで変換しています。おかげさまでセミナーは好評でした。「20年ぶりに顔を見に来た。」と言ってくれた方もいらして嬉しかったです。
大阪へは前日に入りました。友人が、せっかく大阪に来るなら夕食を一緒にと誘ってくれました。余裕を持って15時着の飛行機を予約していたのですが、羽田空港に着くと60分の遅延の案内。実際には滑走路が込み合っていたので、さらに20分間ほど遅くなりました。伊丹空港を出られたのが16時20分。待ち合わせは心斎橋の料理屋さんに17時30分です。
心斎橋に最速で到着するには、モノレールに1駅乗って蛍池で阪急電車に乗り換えて阪急梅田駅。メトロ御堂筋線に乗るルートです。阪急電車が急行なら蛍池から阪急梅田までは3駅でわずか15分。各駅停車だと9駅になりますが、それでも20分です。モノレールを待ちながら乗換案内をチェックしてみると、蛍池の乗換で上手くいけば急行に間に合いそうです。カメラバッグが重たかったのですが、小走りで阪急電車のホームにたどり着くと電車のドアが開いています。やった!間に合うと思ったとき、目の前でドアが閉まりました。あっ、ダメかと思ったとき、ドアがパッと開いたのです。私が乗ろうとするのを見てくれていたんですね。嬉しかったです。さすがは人情の街、大阪だなと思いました。
私の後ろに年配の男性、いわゆる大阪のおっちゃんが乗り込みました。モノレールでもお見掛けした方でした。モノレールでは奥さまと2人だと思っていたのですが、1人です。あれ、どうしたのだろう?と見ると、いえ、やはり2人でした。まだかなり遠くですが、奥さまがスーツケースを引っ張りながら走ってきます。走ってと書きましたが、速度は早いとはいえません。ドアが閉まってしまうのではと心配になりましたが、大阪のおっちゃんはとんでもないことをしていました。スーツケースの取っ手は自分が持ちながらも、本体は車内に入れずにドアの外に出していたのです。これではドアは閉められません。ようやく奥さまが乗り込みました。発車してすぐに「駆け込み乗車は危険ですからご遠慮ください」というアナウンスがありましたが、どこ吹く風といった態度で悪びれる様子もないのが可笑しかったです。私も人のことは言えないのですが、駆け込み乗車は危険ですし、遅延の原因にもなるのでやめましょう。
さて、阪急電車の粋な計らいのおかげで待ち合わせに間に合いました。お店は心斎橋の「浜料理 魚はん」です。私が大阪で一番好きな魚料理屋でもう20年は通っています。料理が抜群に美味しいのはもちろんですが、店のご主人の心意気が好きなのです。一本筋が通った立ち振る舞い、所作が素晴らしいです。私は、明日地球が滅びるなら前の晩に行きたい店ベスト3の一軒だと絶賛しています。
ドイツの宗教改革者マルティン・ルターの残した言葉に「たとえ明日世界が滅ぶとしても、私はリンゴの木を植える」というのがあって、魚はんのご主人とイメージが重なります。明日地球が滅びるなら前の晩に営業している店なんてないと思うのも現実的でもっともです。ですが、魚はんのご主人なら予約を受けていたら必ず営業してくれるはずです。明日地球が滅びるとしても、今晩も美味しい料理を作り続ける。そういった人柄なのです。いつも満席なので要予約です。
大阪は東京よりもさらに暑く飛行機の遅延もあって疲れていたのですが、阪急電車が待っていてくれたのと魚はんの美味しい料理とお酒ですっかり回復しました。翌日のセミナーで好評を得られたのもこのおかげでしょう。
さて、暑さ寒さも彼岸までといいますから、そろそろ涼しくなりますよね。北海道からは紅葉の便りも届いています。では、また来月!